免許返納は「自由」を奪うものではない
「免許を返したら、翼をもがれた鳥のようになる」
「買い物や通院に必需品だから返納はしたくない」
そんな風に感じて、返納を先延ばしにしている方は多いです。
また、親の運転に不安を感じつつも、切り出し方に悩んでいる方も少なくありません。
車は便利な移動手段ですが、加齢による認知・身体機能の低下を「気持ち」「慣れ」でカバーすることは不可能です。
返納を「失うこと」ではなく、事故のリスクをゼロにし、車にかかっていた莫大な維持費を「より自由な移動と楽しみ」に振り替える「攻めの選択」として捉え直してみませんか。
「車にかかっているお金」を計算してみる
FPの視点から返納を促す最も強力な材料は、その「コスト」です。
- 維持費の可視化
自動車税、保険料、車検代、ガソリン代、メンテナンス費用……。
これらを合計すると、年間で数十万円、軽自動車でも月3万円〜5万円程度はかかっています。
- 「タクシー使い放題」の実現
年間60万円の維持費がかかっているなら、月5万円分タクシーに乗れる計算になります。
運転の手間や駐車場の心配、事故のリスクを考えれば、どちらが贅沢で安心か、見えてくるはずです。
移動手段の「ポートフォリオ」を組む
※ポートフォリオ…目的に応じて調べたことをまとめたもの
車がなくても、移動の選択肢は多様です。
- 公共交通機関の割引制度
免許返納者には、バスや鉄道の運賃が半額になるなどの特典が多くの自治体で用意されています。
- デマンドタクシーや送迎サービスの活用
地域によっては、低額で利用できる予約制乗り合いタクシーが充実しています。
- 電動アシスト自転車・シニアカー
近所の買い物であれば、これらも有力な選択肢です。
【ご家族へ】親の免許返納を促す、家族の「伝え方」のコツ
無理やり鍵を取り上げるのは、親の自尊心を深く傷つけます。
- 「被害者」を作らないための提案
「お父さんが事故を起こして傷つくのを見たくない。孫も心配しているよ」と、相手の安全と家族の想いを中心に話します。
- 「期間限定」での試行期間
「まずは1ヶ月、車に乗らずにタクシーやバスだけで生活してみよう」と、体験から入るのも有効です。
よくある質問(Q&A)
- まだ事故を起こしたことがありません。それでも返納を考えるべきですか?
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はい。高齢ドライバーによる事故の多くは、「今まで問題なかった方」が起こしています。
加齢による判断力や反応速度の低下は自覚しにくいため、事故を起こしてからではなく、事故を起こす前に検討することが大切です。 - 買い物や通院があるので、車がないと生活できません。
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まずは現在の移動先や頻度を書き出してみましょう。
タクシー、バス、家族の送迎、デマンド交通などを組み合わせることで、意外と不便なく生活できるケースも少なくありません。 - 免許返納後に受けられる特典はありますか?
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自治体や事業者によって異なりますが、運転経歴証明書の提示により、バス運賃の割引やタクシー利用券の配布、商業施設での優待などを受けられる場合があります。お住まいの自治体へ確認してみましょう。
- 親が返納に応じてくれません。どう話せばよいでしょうか?
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「危ないからやめて」と否定するよりも、「これからも元気でいてほしい」「事故でつらい思いをしてほしくない」と、家族の心配や想いを伝える方が受け入れられやすい傾向があります。
- 車を手放した後のお金はどう活用すればよいですか?
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車の維持費として使っていたお金を、タクシー代や公共交通機関の利用料として確保しておく方法があります。
余ったお金は旅行や趣味、将来の介護費用など、より豊かな老後生活のために活用することもできます。
FPからのアドバイス:資産を守り、尊厳を守るために
交通事故は、時に被害者への賠償やご自身の治療費、そして何より加害者になってしまったという重い精神的苦痛を伴います。
これらは、せっかく築いてきた老後資産と平穏な暮らしを一瞬で壊してしまいます。
私たちFPは、免許返納後の移動コストを家計に組み込み、返納しても生活が変わらないようにするにはどうするかを一緒に考えることができます。また、返納後の特典の活用方法なども含め、新しい「足」を手に入れるためのライフプランニングをサポートします。
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家計管理、貯蓄、保険の見直し、老後資金など、
お金の悩みはご家庭ごとに状況が異なります。
インターネットの情報だけでは
「自分の場合はどうなのか」が分からず、不安が解消されないことも少なくありません。
当事務所では、沖縄県那覇市を拠点に、
ファイナンシャルプランナー(FP)が一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、
家計全体を整理したうえで、今後の方向性を分かりやすくご提案しています。
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