最近、資産形成セミナー後の個別相談で、以前より増えていると感じる悩みがあります。
それは、「お金が貯められない」ではなく、
「お金が使えない」という相談です。
「何かあった時が怖いんです」
ある相談者の方は、「将来、何かあった時が怖くて…」と話してくださいました。
- 病気になったらどうしよう
- 働けなくなったらどうしよう
- 家族に迷惑をかけたらどうしよう
物価上昇など日々の生活の不安から、
“お金を減らすこと”そのものが怖くなっていたそうです。
しっかり貯めている。でも使えない
その方は、
- 貯金もできている
- 積立投資もしている
- 家計管理もしっかりしている
むしろ、とても真面目で堅実な方でした。
でも、
「旅行に行きたい」
「好きなことにも使いたい」
という気持ちがあっても、“もしもの不安”が大きく、お金を使えなくなっていたのです。
「全部を貯金で備えようとしていた」
お話を聞いていると、その方は、 “全部を現金で準備しよう”としていました。
例えば、
- がんになった時の治療費
- 働けなくなった時の生活費
- 万が一亡くなった時の家族のお金
これらを、「全部貯金で持っておかなきゃ」と思っていたのです。
意外と当てになる日本の公的保障もある
その方とお話をしていて、まず一緒に確認したのが、「今ある保障を知ること」でした。
実は日本には、
- 病気やケガで働けなくなった時の「傷病手当金」
- 家族が亡くなった時の「遺族年金」
- 医療費の負担を軽減する「高額療養費制度」
など、公的保障の仕組みがあります。
意外と、「知らなかった」「もっと保障は少ないと思っていた」という方も少なくありません。
ただし、公的保障だけで十分とは限らない
もちろん、公的保障はとても大切な制度です。
しかし、
- 収入が高い方
- 家族を支えている方
- 生活水準を大きく下げたくない方
などは、公的保障だけでは不足するケースもあります。
また最近は、高額療養費制度の見直し議論などもあり、今後の制度改定には注意が必要だと言われています。
「全部を貯金で備える」は意外と苦しい 保険は、「不安を現金化しなくていい仕組み」
そこで一緒に考えたのが、「保障をどう使うか」でした。
例えば、がんになった時のために、年収分をそのまま貯金で持つのではなく、
月に数千円でがん保険に加入し、
- 治療給付金として毎月30万円
- 一時金として500万円
などを受け取れる形にする。
「備える方法」は、貯金だけじゃない
死亡保障も同じです。
例えば、「自分に何かあった時のために」と、子どもたちのために1,000万円をそのまま預金で置いておくより、
月に数千円で死亡保険に加入し、必要な保障を準備する。
そうすることで、“今あるお金”を自由に使える状態に近づけることができます。
不安を減らすことで、お金は使いやすくなる
その方は、ライフプランニングと保障の整理をしたことで、
「全部を貯金で持たなくてもいいんですね」と、とても安心された様子でした。
「使っても大丈夫」が見えるようになった
- 保障で備える部分
- 貯金で持つ部分
- 運用する部分
を整理したことで、「使っても大丈夫なお金」が見えるようになったのです。
実際に、家族旅行にも行けるように
その後、「久しぶりに旅行を予約しました!」と笑顔で報告してくださいました。
しかも以前のような、“勢いで使う”ではなく、“計画して楽しむ”使い方に変わっていたのです。
お金は、“守る”だけではない
もちろん、将来への備えはとても大切です。
でも、お金は「守るため」だけではなく、「人生を豊かにするため」にもあると私は思っています。
「全部を貯金で」は、逆に苦しくなることもある
最近は、
- 老後不安
- 物価上昇
- 将来不安
から、「とにかく貯めなきゃ」という気持ちが強くなっている方も多く感じます。
でも、“全部を現金で備えよう”とすると、今の人生が苦しくなってしまうこともあります。
大切なのは「バランス」
- 保障で備える部分
- 運用で増やす部分
- 今を楽しむ部分
これらを、“自分に合う形”で整理することが大切だと思っています。
よくあるご質問(Q&A)
- どのくらいの貯金があれば、お金を使っても大丈夫ですか?
-
正解は人それぞれですが、まずは生活費の3~6か月分程度の緊急予備資金を確保することが一つの目安です。
そのうえで、将来の大きな支出やライフイベントを整理すると、「使ってもよいお金」が見えやすくなります。 - 公的保障があるなら、保険は必要ないのでしょうか?
-
公的保障は非常に重要ですが、すべてをカバーできるわけではありません。
特に、家族を支えている方や収入が高い方は、保障が不足するケースもあります。
必要な保障額を確認し、公的保障と民間保険をバランスよく活用することが大切です。 - 将来が不安で、投資や旅行にお金を使う勇気が出ません。
-
まずは不安の正体を整理してみることをおすすめします。
「何が起きたら困るのか」「そのためにいくら必要なのか」が分かると、漠然とした不安が具体的な対策に変わります。
ライフプランを作成すると、安心材料が見つかることも多いです。 - 貯金・保険・投資の割合はどう考えればいいですか?
-
年齢や家族構成によって異なりますが、一般的には「すぐ使うお金は貯金」「大きなリスクには保険」「将来の資産形成は投資」と役割を分けて考えると整理しやすくなります。
大切なのは、自分の生活に合ったバランスを見つけることです。 - お金を使うことに罪悪感があります。どう考えればよいでしょうか?
-
お金は将来に備えるためだけでなく、人生を豊かにするための道具でもあります。
無計画に使うのではなく、計画して使うことで満足度は高まります。
「何のためにお金を貯めているのか」を考えると、お金との向き合い方が変わるかもしれません。
セミナーでお伝えしていること
私が講師を務める「資産形成のきほん講座」では、
- NISA
- 家計管理
- 資産形成
だけではなく、「不安との向き合い方」「何のためにお金を使うのか」も大切にしながらお話しています。
“使うこと”も人生の一部
将来への備えも大切。
でも、今の人生を楽しむことも、同じくらい大切。
最近の相談を通して、改めてそう感じています。
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家計管理、貯蓄、保険の見直し、老後資金など、
お金の悩みはご家庭ごとに状況が異なります。
インターネットの情報だけでは
「自分の場合はどうなのか」が分からず、不安が解消されないことも少なくありません。
当事務所では、沖縄県那覇市を拠点に、
ファイナンシャルプランナー(FP)が一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、
家計全体を整理したうえで、今後の方向性を分かりやすくご提案しています。
オンライン相談のため、全国どこからでもご利用いただけます。
「まだ相談するほどではないかも」と感じている方も、お気軽にご相談ください。

