「同じ会社で、同じ年に入社したはずなのに、
退職金がここまで違うなんて思わなかった」
これは、FPとして実際にご相談を受けた
企業型確定拠出年金(DC)の事例です。
企業型確定拠出年金(DC)を導入している会社で、
同じ年に入社・同じ勤続年数(30年)・同じ給与水準の社員同士を比べたところ、
退職時の受取額に約2.8倍もの差がついていました。
なぜ、そんなことが起こったのでしょうか。
2人の条件は「ほぼ同じ」

Aさん

Bさん

- 勤続年数:30年
- 毎月の会社掛金:3万円
- 累計掛金:約1,080万円
(平均 約3万円 × 12か月 × 30年)
ここまでは、AさんもBさんも同じです。
違ったのは、運用先の選び方だけでした。
Aさんの場合(初期設定のまま)

Aさん
- 運 用 商 品 :定期預金・保険など元本確保型中心
- 想定利回り:年0.3%程度
▶ 30年後の資産額 約1,130万円
「減らないから安心」と思い、一度も運用先を見直していませんでした。
Bさんの場合(運用を見直した)

Bさん
- 運 用 商 品 :国内外の投資信託を組み合わせ
- 想定利回り:年4%程度(長期・分散運用)
▶ 30年後の資産額 約2,924万円
同じ掛金でも、
運用によって約1,800万円の差が生まれました。
なぜここまで差がついたのか?
理由はシンプルです。
- 掛金の額は同じ
- 運用期間も同じ
- 違ったのは「利回り」と「時間の使い方」
企業型確定拠出年金は、
長期間・毎月積立という特徴があります。
そのため、年4~6%の差が、
30年後には「何倍もの差」になって現れます。

結論:差を生んだのは「給与」ではなく「選択」
退職金に約2.8倍の差がついた原因は、
- 成績
- 評価
- 役職
ではありません。
・どの商品を選んだか
・運用を放置したか、向き合ったか
この「選択」の違いだけです。
企業型確定拠出年金は、
「何もしなくても同じ金額がもらえる退職金」
ではありません。
なぜ多くの人がDCを放置してしまうのか
- 🏢会社から十分な説明がない
制度説明は一度きりで、
「結局よく分からないまま」という声が
多く聞かれます。
➡(株)みらいのタネでは
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実施しております。
社員の皆さんが福利厚生を活用できるよう、
プロが分かりやすく解説します。 - 💸日常生活に影響がない
毎月天引きされるため、増えても減っても実感が湧きにくいのがDCの特徴です。 - ⏰老後の話を先送りにしがち
「まだ先の話」と思っているうちに、
運用期間の貴重な時間が過ぎてしまいます。
FPが伝えたいポイント
企業型確定拠出年金は、
- 会社が掛金を出してくれるが運用先を選ぶのは
社員本人 - 税制優遇があるため、掛け金を増やすと
節税になる(マッチング拠出) - 受取るのは60歳以降のため、長期運用ができる
使い方次第で非常に恵まれた制度です。
一方で、
運用先を選ばない=インフレリスク(物価上昇による資産の目減り)を放置している
ということにもなります。
よくある質問 (Q&A)
- 40代・50代からでも見直す意味はありますか?
-
はい。残りの運用期間に合わせた設計に変えることで、将来額は大幅に変わります。
- 元本確保型はやめた方がいいですか?
-
一概にそうではありませんが、増えにくいことは理解が必要です。
- 自分の利回りが分かりません
-
ほとんどの方が把握していません。確認方法からお伝えできます。
企業型DCは「老後の格差」が静かに広がる制度
現役時代は気づきませんが、
退職時に初めて、「こんなに違うのか」と実感される方が多いです。
同じ会社、同じ年月を働いてきたのに、
退職金が1,200万円の人と、3,000万円の人。
この差は、知らなかったか、知ろうとしたかの差とも言えます。
設定・選択はたった60分の相談で完了する場合がほとんどです。
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企業型確定拠出年金は、
老後資金・年金・退職後の生活設計と直結します。
当事務所では、現在の運用内容を整理し、
「このままいくと、いくらになるのか」
「どう変えると、どんな未来になるのか」
を数字で分かりやすくお伝えしています。
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「まだ大丈夫」と思っている今こそ、
一度確認してみてください。

