遠い海の向こうのニュースが、なぜか「スーパーの棚」に繋がっている理由
またガソリン代が上がったね
最近、プラスチック製品の値上げがひどい気がする……
テレビで流れる「ホルムズ海峡の緊張」というニュース。
中東のどこかにある海峡が封鎖しているという話を聞いて、どこか他人事のように感じていませんか?
実は、その海峡は日本のエネルギーと「モノ作り」の心臓部を繋ぐ、世界で最も重要な血管の一つです。
ここが詰まると、単にガソリンが高くなるだけでなく、私たちの身の回りにある「あらゆるモノ」が消える、あるいは手の届かない価格になるリスクがあるのです。
今日は、ニュースでよく聞くけど実はよく知らない「ナフサ」の正体と、国際情勢の荒波から家計を守るための知恵をお話しします。
いまさら聞けない「ホルムズ海峡」と「ナフサ」の基礎知識
まずは、なぜホルムズ海峡が止まると大騒ぎになるのか、そして「ナフサ」とはなにかを整理しましょう。
■ ホルムズ海峡:日本への原油の「玄関口」
中東のペルシャ湾の出口にある、幅がわずか33km(最も狭い航路は数km)しかない非常に狭い海峡です。
驚くべきことに、日本が輸入する原油の約8割から9割がこの海峡を通過します。
ここが封鎖されるということは、日本のエネルギーの蛇口がほぼ締められることを意味します。
■ ナフサ:生活のすべてを作る「魔法の液体」
原油を蒸留して取り出される「粗製ガソリン」のことです。
これがなぜ重要かというと、「プラスチック、化学繊維、合成ゴム、洗剤、薬品」などのすべての原料になるからです。
ナフサ不足が私たちの生活に及ぼす「具体的な影響」
ナフサが不足すると、私たちの日常は次のように変わります。
「車をもっていないから関係ない」ではなく、すべての日本人にとって他人事ではありません。
| 影響が出る分野 | 具体的にどうなる? | 私たちへのダメージ |
| キッチン・ 日用品 | 食品ラップ、ゴミ袋、洗剤ボトルの不足と値上げ。 | 毎日の消耗品コストが跳ね上がる。 |
| 衣類・ ファッション | ポリエステルやナイロンなどの合成繊維が高騰。 | 安くて丈夫な服が手に入りにくくなる。 |
| 医療・介護 | 注射器、点滴チューブ、おむつなどの衛生用品の不足。 | 医療現場や介護生活に深刻な支障が出る。 |
| 家電・自動車 | 筐体(プラスチック部分)やタイヤの部品不足。 | 製品の納期が遅れ、修理代も高くなる。 |
3「物資不足・インフレ」の時代を生き抜くための3つの対策
国際情勢を変えることはできませんが、家計の「受け身」を整えることは今日から可能です。
① 「ストック」の考え方をアップデートする
トイレットペーパーを山積みにする「買い溜め」ではなく、「ローリングストック(循環備蓄)」を徹底しましょう。
ナフサ原料の製品(ラップ、洗剤、衛生用品)は、常に1〜2ヶ月分の予備を持ち、古いものから使っていく。
焦って買うのではなく、計画的に備えるのがプロのやり方です。
② 「素材」への意識を変える
「安くて使い捨て」のプラスチック社会から、少しずつ脱却しましょう。
長く使える天然素材(木、布、ガラス)の製品に切り替えていくことは、環境への配慮だけでなく、石油由来製品への依存度を下げ、長期的な家計の安定に繋がります。
③ 「エネルギーと家計」をプロと再設計する
物価が上がるということは、今持っている現金の価値が目減りしているということです。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、単に貯金のアドバイスをするだけではありません。
- 「物価上昇(インフレ)」に負けない資産形成
現金だけでなく、インフレに強い資産をどう持つか。 - 固定費の徹底的な「油抜き」
燃料費調整額などで上がり続ける電気代・ガス代を、最新のプランや省エネリフォーム、あるいは太陽光などの自衛策でどう抑えるか。 - 「もしも」の時の生活保障
物資不足で職種に影響が出たり、生活コストが急増したりした際でも、家族が安心して暮らせるだけの「予備費」と「保障」をどう再構築するか。
Q&A:よくあるご相談
- ホルムズ海峡が封鎖されたら、すぐに生活は変わりますか?
-
すぐに「物が消える」というより、まずは価格に影響が出ます。
原油価格の上昇 → 輸送費・原材料費の上昇 → 徐々に値上げ
という流れで、数週間〜数ヶ月かけて家計に影響が広がります。
だからこそ「事前の備え」が効いてくるのです。 - ナフサって結局、どれくらい身近なものに使われているの?
-
想像以上に“ほぼ全部”に関係しています。
・食品ラップやペットボトル
・衣類(ポリエステルなど)
・医療用品
・スマホや家電の外装
「プラスチックが使われているもの=ほぼナフサ関連」と考えると分かりやすいです。 - 今すぐやるべき備蓄は何ですか?買い占めは必要?
-
買い占めは不要です。むしろ逆効果。
おすすめは「ローリングストック」です。
・洗剤、ラップ、ゴミ袋
・トイレットペーパー、紙製品
・簡単に食べられる食品
“いつもより少し多め”をキープするのが現実的な対策です。 - インフレ対策として、具体的に何をすればいいですか?
-
大きく3つです。
- 現金だけに偏らない(資産分散)
- 固定費の見直し(特に通信・保険・光熱費)
- 収入を増やす・守る設計
「節約だけ」ではなく、「お金の置き場所」を見直すことが重要です。
- 不安になりすぎてしまいます。どう向き合えばいいですか?
-
不安は「情報過多」と「不確実さ」から生まれます。
大切なのは、行動できる範囲に集中することです。- 備蓄を整える
- 家計を見直す
- 情報の取り方をコントロールする
これだけでも、不安はかなり軽くなります。
「備えがある安心」は、想像以上に大きいです。
「自分ではどうにもならない不安」と上手に付き合う3つの処方箋
「戦争、災害、物価高……。考え始めると夜も眠れない」 そんな風に、世界の変化に敏感な「心の優しいあなた」へ。 自分の力が及ばないことに振り回されず、穏やかな日常を取り戻すための心のメンテナンス術をお届けします。
1. 「コントロールの輪」を意識する
心理学には「影響の輪」という考え方があります。
- 輪の外側(関心の輪)
国際情勢、他人の気持ち、過去の出来事。 - 輪の内側(影響の輪)
今日の献立、家計の管理、自分の言葉、身の回りの備蓄。
不安が強いとき、あなたの心は「輪の外側」ばかりを見ています。
外側のことは、あなたがどれだけ心配しても1ミリも変わりません。
「これは私が今、自分で変えられること?」と自分に問いかけてみてください。
「いいえ」なら、その悩みは一旦棚上げして、「今日のご飯を美味しく炊く」といった、
100%自分でコントロールできる小さな行動に集中しましょう。
2. 「情報の断食(デジタルデトックス)」を決行する
テレビやSNSのニュースは、視聴者の不安を煽ることで注目を集める性質があります。
- 時間を決める
ニュースを見るのは「朝の15分だけ」など、自分なりの制限を設けましょう。 - 「寝る前」は見ない
睡眠直前のネガティブな情報は、脳に深く刻まれ、不安を増大させます。 - 通知を切る
スマホのニュース速報通知をオフにするだけで、心の平穏は驚くほど守られます。
3. 「最悪のシナリオ」に対する“具体的な”準備を終える
不安の正体は、実は「得体の知れないモヤモヤ」です。 「もし石油が止まったら…」とぼんやり怖がるのではなく、「そうなった時に、わが家はどう動くか」を紙に書き出してみてください。
- 備蓄はこれだけある
- お金の相談先(FPなど)は確保してある
- 困ったときに連絡し合う友人がいる
このように「具体的な防衛策」を完了させてしまうと、脳は「準備完了」と判断して、警報を鳴らすのをやめてくれます。
知識は、不安を消すための「盾」になる
「ホルムズ海峡」も「ナフサ」も、一見すると難しい政治や経済の話に聞こえます。
でも、その実体は私たちの食卓にあり、クローゼットにあり、薬箱の中にあります。
世界が不安定な時こそ、大切なのは「正しい知識」を持ち、「根拠のある安心」を積み上げることです。
「これから物価はどうなるの?わが家の家計は耐えられる?」
「今のうちに、インフレに強い保険や投資に切り替えたほうがいい?」
「生活物資が上がっても、子供の教育費や老後資金をしっかり守り抜きたい」
そんな思いがあれば、ぜひ私を頼ってください。
豊かな知識を持って、あなたとご家族を国際情勢の荒波から守るための「ライフプランの防波堤」を一緒に築いていきましょう。
明日のニュースが、もう不安ではなくなるように。
あなたの暮らしを「根っこ」から支える準備を、今日から始めてみませんか?
【いまさら聞けない!ナフサ対策チェックリスト】
- 身の回りの確認
家の中にある「プラスチック製品」を数えてみて、その依存度を実感したか? - 備蓄の点検
洗剤やラップなど、ナフサ由来の消耗品のストックは最低1ヶ月分あるか? - 情報の精査
「封鎖」のニュースが出たときに、デマに踊らされず冷静に行動する準備はできているか? - 家計の防衛
インフレ(物価高)に耐えられる資産配分になっているか、一度プロに確認したか?
FPによる個別オンライン相談はこちら
家計管理、貯蓄、保険の見直し、老後資金など、
お金の悩みはご家庭ごとに状況が異なります。
インターネットの情報だけでは
「自分の場合はどうなのか」が分からず、不安が解消されないことも少なくありません。
当事務所では、沖縄県那覇市を拠点に、
ファイナンシャルプランナー(FP)が一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、
家計全体を整理したうえで、今後の方向性を分かりやすくご提案しています。
オンライン相談のため、全国どこからでもご利用いただけます。
「まだ相談するほどではないかも」と感じている方も、お気軽にご相談ください。

