ここ数年、物価上昇や賃金、金利の変化など、お金を取り巻く環境は大きく変わってきました。
以前は「貯金しておけば安心」と考える方が多かった一方で、最近では
「このままではお金の価値が下がってしまうのではないか。」
「何か資産形成を始めた方がいいのではないか。」
と感じる方が増えています。
さらに、新NISAのスタートなどをきっかけに、「投資」は一部の人だけが行うものではなく、誰にとっても身近な選択肢になりました。
私が企業で金融教育セミナーを行っていても、以前より資産形成への関心は確実に高まっていると感じます。
一方で、投資への抵抗感が少なくなった今だからこそ、注意しなければならないことがあります。
それが、「投資を装った詐欺」の増加です。
「少しでも資産を増やしたい。」
「周りも投資を始めているから、自分も何か始めなければ。」
そんな前向きな気持ちや焦りにつけ込む手口は、年々巧妙になっています。
だからこそ私は、金融教育とは「お金を増やす方法」を学ぶだけではなく、「大切なお金を守る方法」を学ぶことも同じくらい重要だと考えています。
社員が詐欺に遭わない会社~金融教育は「お金を増やす」だけでなく、「お金を守る」ためにもある~
「うちの社員は大丈夫だろう。」
そう思われる経営者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし近年は、SNSやスマートフォンの普及により、詐欺の手口は年々巧妙になっています。
お金を持っている人、お金に詳しい人だけが狙われる時代ではありません。
「自分は大丈夫。」
そう思っている方ほど被害に遭ってしまうケースもあります。
私は企業で金融教育セミナーを行う際、「資産形成」だけではなく、「お金を守る知識」も大切にしています。
なぜなら、詐欺に遭ってしまえば、何年もかけて貯めたお金を一瞬で失ってしまう可能性があるからです。
実際にセミナーでも、次のような事例をご紹介しています。
【事例① SNS型投資詐欺】
SNSで「必ず利益が出る」「私も稼げました」という広告を見て投資を始めたところ、最初は利益が出ているように見えました。
さらに入金を勧められ、追加で資金を振り込んだ後、相手と連絡が取れなくなってしまいました。
「少し利益が出たから信用してしまった。」
このような手口は決して珍しくありません。
【事例② ロマンス詐欺】
SNSやマッチングアプリで知り合った相手と親しくなり、「将来のために一緒に投資しよう」と勧められ、お金を送金してしまうケースです。
恋愛感情や信頼関係を利用するため、冷静な判断が難しくなってしまいます。
【事例③ なりすまし・フィッシング詐欺】
銀行や宅配会社、クレジットカード会社などを装ったメールやSMSから偽サイトへ誘導され、IDやパスワードを入力してしまうケースです。
「本物だと思った。」
そんな一瞬の油断が、大きな被害につながることがあります。
どの事例にも共通しているのは、「自分だけは大丈夫」と思っていたことです。
金融教育は、投資の知識を学ぶためだけのものではありません。
「怪しい」と気付く力。
「一度立ち止まる」習慣。
「誰かに相談する」という選択肢。
こうした力を身につけることも、金融教育の大切な役割だと私は考えています。
実際に私のもとにも、
「今やっている投資は大丈夫でしょうか?」というご相談が年々増えています。
その中には、SNSで紹介された投資や、知人から勧められた投資、最近話題になっている金融商品について、「始めてしまったけれど不安になって相談に来ました」という方も少なくありません。
先日も、ご夫婦で不動産クラウドファンディングに約500万円を投資された方からご相談をいただきました。
運営会社の経営悪化により、資金の返還が予定どおり進まない状況となり、「老後資金として準備していたお金だったので、本当に不安です」と話されていました。
もちろん、不動産クラウドファンディングそのものが悪いわけではありません。
実際に適切に運営されているサービスも数多くあります。
しかし、どのような投資にもリスクはあり、「元本保証ではない」ということを理解したうえで、自分のリスク許容度に合った資産配分を考えることが大切です。
私はセミナーでも、
「どの商品を選ぶか」の前に、
「その投資には、どのようなリスクがあるのか。」
「万が一、想定どおりにならなかった場合でも生活は困らないか。」
という視点を持つことの大切さをお伝えしています。
またよく分からずに手を出してしまっている投資は今一度見返す必要があることをお伝えしています。
金融教育とは、「利益を増やす方法」を学ぶことだけではありません。
大切な資産を守り、冷静に判断できる力を身につけることも、金融教育の大切な役割だと考えています。
実際に私が行うセミナーでも、「これなら自分も騙されていたかもしれない」「家族にも伝えたい」といった感想をいただくことがあります。
社員一人ひとりがお金を守る知識を身につけることは、ご本人だけでなく、ご家族を守ることにもつながります。
そして、お金に関する不安やトラブルが減ることは、安心して仕事に向き合える環境づくりにもつながります。
よくあるご質問(Q&A)
- 金融教育では投資の話だけをするのですか?
-
いいえ。資産形成やNISA、iDeCoなどの制度について学ぶだけではありません。
近年増加しているSNS型投資詐欺やフィッシング詐欺など、「大切なお金を守るための知識」についてもお伝えしています。
「増やす知識」と「守る知識」の両方を学ぶことが、これからの金融教育では重要だと考えています。 - 投資経験がまったくなくても参加できますか?
-
もちろんです。
セミナーでは、投資経験がない方にも分かりやすい言葉で、資産形成の基本から丁寧にご説明します。
「NISAという言葉は聞いたことがあるけれど、何から始めればいいか分からない」という方にも安心してご参加いただけます。 - 詐欺かどうかを見分けるポイントはありますか?
-
%見分ける方法はありませんが、次のような話には特に注意が必要です。
- 「必ず儲かる」「元本保証」と断言される
- 「今だけ」「限定」と契約を急かされる
- SNSやDMだけで勧誘される
- 知らない口座への送金を求められる
- 内容を十分理解できないまま投資を勧められる
少しでも不安を感じたら、一人で判断せず、家族や専門家へ相談することが大切です。
- 社員向け金融教育にはどのようなメリットがありますか?
-
社員一人ひとりがお金に関する正しい知識を身につけることで、資産形成だけでなく、金融詐欺やお金のトラブルを未然に防ぐことにつながります。
また、お金への不安が軽減されることで、仕事への集中力や安心して働ける環境づくりにも良い影響が期待できます。
福利厚生の一環として金融教育を導入する企業も年々増えています。 - 企業向け金融教育セミナーではどのような内容を相談できますか?
-
企業様のご要望に合わせてテーマを選ぶことができます。
例えば、- 新NISA・iDeCoなどの資産形成
- ライフプランニング
- 家計管理
- 住宅ローン
- 保険の基礎知識
- 金融詐欺・SNS型投資詐欺への対策
- お金を守るための金融リテラシー
など、対象者や企業様の課題に合わせた内容で実施しています。金融知識に自信のない方でも理解しやすい内容を心掛けています。
企業向け金融教育セミナーのご案内
当事務所では、沖縄県那覇市を拠点に、
ファイナンシャルプランナー(FP)による
FP事務所みらいのタネでは、企業様向けに金融教育セミナーを実施しています。
NISAや資産形成、住宅ローン、ライフプランニングだけではなく、近年増加している金融詐欺への対策や、お金を守るための知識についても分かりやすくお伝えしています。
社員の金融リテラシーを高めることは、大切な資産を守るだけでなく、安心して働ける職場づくりにもつながります。
「増やす知識」と「守る知識」の両方を身につける金融教育を、福利厚生の一環として取り入れてみませんか。

