レジでお財布から小銭を出すのに時間がかかって、
後ろの人に申し訳ない……
キャッシュレスって、なんだかお金を使いすぎてしまいそうで怖い
70代以降の方々から、このような声をよく耳にします。
しかし、実際に使い始めてみると、キャッシュレスは高齢世代にこそ多くのメリットをもたらす便利な道具です。
ファイナンシャルプランナーの視点では、キャッシュレスは単なる「支払い手段」ではなく、家計を透明化し、防犯性を高め、日々の生活を軽やかにする「生活のパートナー」であると考えています。
「怖くない、むしろ安心」な、70代からのスマートな買い物術についてお伝えします。
70代がキャッシュレスを取り入れる3つのメリット
「難しそう」という先入観を一度横に置いて、具体的な利点を見てみましょう。
1. 「お財布のストレス」からの解放
指先の力が弱くなると、小さな1円玉や5円玉を摘むのは一苦労です。
キャッシュレスなら、カードをかざす、あるいはスマホを置くだけで決済が完了します。
レジでの焦りがなくなり、お買い物そのものが楽しくなります。
2. 「家計簿いらず」で買い物の癖がわかる
現金だと「いつの間にかお財布が空っぽ」になりがちですが、キャッシュレスは利用履歴がすべて残ります。
後から「今月はスーパーでいくら使ったか」「ドラッグストアに何回行ったか」がひと目で分かるため、無意識の無駄遣いに気づきやすくなります。
3. 防犯性の向上
多額の現金を持ち歩く必要がなくなるため、紛失や盗難のリスクを抑えられます。
万が一カードを失くしても、電話一本で利用を止められるため、現金よりも「取り戻せる可能性」が高いといえます。
初心者におすすめの「3ステップ」導入法
いきなり高度な設定は不要です。まずはハードルの低いものから始めましょう。
- ステップ1:交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)
すでに持っている方も多いはずです。駅の券売機で数千円「チャージ」し、まずはコンビニや自動販売機で使ってみる。
チャージした分しか使えないため、使いすぎの心配もありません。
- ステップ2:スーパーの専用プリペイドカード
いつも行くスーパーが発行しているカードなら、使い方は店員さんが丁寧に教えてくれます。
ポイントが貯まりやすく、現金で払うよりもお得になるのが魅力です。
- ステップ3:QRコード決済(PayPayなど)
スマホ操作に慣れてきたら、QRコード決済に挑戦。自治体の「20%還元キャンペーン」などを利用すれば、家計の大きな助けになります。
FPの視点:キャッシュレスは「自立」を支えるツール
高齢期の家計管理において重要なのは「現状把握」です。
「何にお金を使っているか分からなくなるのが一番怖い」という方は多いですが、キャッシュレスの履歴を1ヶ月分プリントアウトしてみるだけで、立派な家計簿が完成します。
自分の買い物の傾向を客観的に見ることは、将来の施設入居や介護費用の準備など、長期的な資金計画(ライフプラン)を立てる際の確かな根拠になります。
また、最近では「離れて暮らす家族が、キャッシュレスの履歴で見守る」といった使い方も注目されています。
お金を賢く使うスキルを維持することは、長く自立した生活を送るための鍵となります。
Q&A|70代からのキャッシュレスに関するよくある質問
- スマホを落としたら、お金を全部使われてしまいませんか?
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スマホには「指紋認証」や「顔認証」「パスコード」といった鍵がかかっています。
また、決済アプリ自体にもロックをかけられるため、他人が勝手に使うのは現金よりも困難です。 - 停電や通信障害の時に困るのでは?
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確かにそのリスクはあります。そのため、「100%キャッシュレス」にする必要はありません。
お財布には常に「数千円の現金」をお守りとして入れておき、基本はキャッシュレスという「二段構え」が最もスマートです。 - 「リボ払い」とか、借金にならないか不安です。
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カードを作る際は、必ず「1回払い」の設定を確認しましょう。
また、不安な方は、銀行口座から即座に引き落とされる「デビットカード」や、事前にお金を入れる「プリペイド型」を選べば、借金になることはありません。 - ネットショッピングでの不正利用が怖いです。
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信頼できる大手サイト(Amazon、楽天市場など)以外ではカード情報を入力しない、というルールを徹底しましょう。
また、利用のたびにスマホに通知が届く設定にしておけば、万が一の不正もすぐに察知できます。 - 結局、どのカードが一番お得ですか?
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「一番お得」を目指すと複雑になります。まずは「一番よく行くお店」で使えるものを選ぶのが、長続きのコツです。
まとめ
キャッシュレスは、私たちの暮らしを「不便」から「便利」へ、そして「不安」から「安心」へ変えてくれる道具です。
- 小銭の出し入れという小さなストレスを捨てる。
- 利用履歴を「自動で作られる家計簿」として活用する。
- 「現金+キャッシュレス」のハイブリッドで、賢く守る。
新しいことを始めるのに、遅すぎることはありません。まずはどんな決済方法があるのか調べてみるところから始めてみましょう。
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