企業で金融セミナーを行っていると、
人事・総務の方からこんなご相談をいただくことがあります。
「福利厚生は整えているのですが、あまり利用されていなくて…」
制度はある。
でも使われていない。
実はこれ、多くの企業で共通している課題です。
なぜ福利厚生は使われないのか
理由はとてもシンプルです。
「知られていない」 「理解されていない」から。
例えば、
- 退職金制度
- 企業型DC(確定拠出年金)
- 財形貯蓄
- 各種手当や補助制度
これらは、社員の将来や生活を支える重要な制度です。
しかし、
「なんとなく難しそう」
「自分には関係なさそう」
「日々の業務が忙しいから」
という状態のまま、
使われずに終わってしまうことも少なくありません。
実際に起きた行動変化
セミナー後、社員の行動にも変化が見られました。
・企業型DCの配分を見直す
・積立額を増やす
・家計を見直す
・資産形成を始める
これまで“使われていなかった制度”が、
実際に活用されるようになっていきました。
― 金融教育で変わった企業の実例 ―
例えば、企業型DC(確定拠出年金)のある企業でのケースです。
セミナー前は、
- 制度はあるが内容を理解している社員が少ない
- マッチング拠出をしている社員はごく一部
という状況でした。
しかし、セミナーで
- マッチング拠出の仕組み
- 税制メリット
- 将来の資産への影響
を具体的にお伝えしたことで、「自分もやってみたい」という社員が増え、マッチング拠出を始める方が増加しました。
数字で見ると
例えば、月給25万円の社員が月1万円をマッチング拠出した場合。
この1万円は給与ではなく掛金扱いになるため、社会保険料や所得税の対象になりません。
仮に社会保険料と税金を合わせて約20%とすると、
👉本来:1万円の給与→手取り約8,000円前後
👉DC拠出:1万円そのまま将来資産へ
つまり、実質的に約2,000円分の差が生まれるイメージです。
さらに企業側も、
社会保険料(約15%前後)の負担が軽減されるため、
👉 1人あたり月1万円の拠出で約1,500円前後の負担軽減
例えば、
社員20名がマッチング拠出を行った場合、
👉1,500円× 20名=月3万円
👉年間約36万円のコスト軽減
社員にも企業にもメリットがある仕組み
このように、
- 社員は効率よく資産形成ができる
- 企業は社会保険料の負担を抑えられる
という、双方にメリットのある制度です。
しかし、知らなければ使われないまま終わってしまう。
これが現実です。
だからこそ、
制度を「あるもの」から「活かされるもの」に変えるために、金融教育の役割が重要になります。
福利厚生の価値は「伝えてこそ」
企業は、社員のために多くの制度を用意しています。
しかし、
伝わっていなければ、その価値は半分以下になってしまいます。
制度そのものだけでなく、
- どう使うのか
- なぜ必要なのか
- どんなメリットがあるのか
を伝えることが重要です。
金融教育が制度を「活かす」
金融セミナーの役割は、
制度を増やすことではありません。
“今ある制度を活かすこと”です。
- 退職金制度の理解
- 企業型DCの活用
- 将来設計の考え方
これらを知ることで、
社員は制度を「使えるもの」として認識します。
「あるだけ」から「活かされる」へ
福利厚生は、
・あるだけでは意味がない
・使われてこそ価値がある
ものです。
そして、そのきっかけをつくるのが金融教育です。
経営者・人事の皆さまへ
もし、
- 制度はあるのに活用されていない
- 社員に伝わっていないと感じる
- 福利厚生の効果を高めたい
そうお考えであれば、
「伝える機会」をつくることが重要かもしれません。
制度を整えることと同じくらい、
制度を理解してもらうことが大切です。
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