これ以上働くと、社保がかかるので損ですよね?
派遣会社のセミナーで、年収の壁をテーマにお話しすると、
多くの方が同じ不安を口にされます。
- 130万円を超えると社会保険に入らないといけない
- 手取りが減ると聞いた
- 今より生活が苦しくなるのではないか
こうした不安から、
本当はもっと働けるのに、あえて働き控えをしている方が少なくありません。
また、年収の壁は制度自体が数年間のうちに目まぐるしく変わるため、
よく理解していない方も少なくはありません。
「年収の壁=損」という思い込み
セミナー前、多くの方が
「社会保険に入ったら、手取りが減る」
という一点だけを見て判断していました。
確かに、社会保険に加入すると、”手取り率”は下がります。
しかし、セミナーでお伝えしているのは、
見るべきなのは「率」ではなく「額」と「将来」だということです。
年収の壁と「手取り額」「手取り率」の比較(一例)
| 年収 | 社会保険加入 | 手取り額(年) | 手取り率 | ポイント |
| 103万円 | なし | 約103万円 | 約100% | 所得税なし。将来の年金増加なし |
| 106万円 | 条件により加入 | 約95万円 | 約90% | 保険料負担が出るが年金・保障が増える |
| 130万円 | 原則加入 | 約110万円 | 約85% | 手取り率は下がるが手取り額は増加 |
| 150万円 | 加入 | 約125万円 | 約83% | 働いた分が着実に家計に反映 |
| 180万円 | 加入 | 約145万円 | 約80% | 貯蓄余力・将来年金が大きく向上 |
年収の壁を超えると「損をする」と思われがちですが、
実際には手取り率が下がっても、手取り額そのものは増えるケースが多く見られます。
さらに、将来の年金や社会保障まで含めて考えると、長期的には大きなプラスになるのです。
注意点としては、
例えばパートで働いている女性の場合、
独身か夫の扶養内か、また夫の扶養内の場合は夫の年収によっても
配偶者控除(特別控除含む)の関係で
世帯収入の手取り率と手取り額は異なるため、各家計ごとの個別の計算が必要です。
働き方を変えた結果、起きた変化
年収の壁を正しく理解したことで、セミナー後、多くの方に変化がありました。
- 働き控えをやめ、勤務時間を増やした
- 年収が上がり、社会保険に加入
- 手取り率は下がったが、手取り額は増えた
今まで怖くて超えなかったけれど、
数字で見て納得できたから働けました!
こうした声を、たくさんいただいています。
変わったのは「今」だけではない
さらに大きいのは、将来への影響です。
社会保険に加入したことで、
- 厚生年金に加入
- 将来受け取れる年金額が増えた
- 保障が手厚くなった
結果として、
「将来が不安だから貯金しないと」という焦りが減り、
貯金額が増えた方も多くいらっしゃいます。
目先の手取りだけで判断していたときには、見えていなかった変化です。
「知っただけ」で、選択が変わる
印象的だったのは、「もっと早く知りたかった」という声がとても多かったことです。
年収の壁は、制度が複雑で、情報も断片的なため、自己判断しづらいテーマです。
だからこそ、正しい情報を整理して伝えるだけで、働き方も、将来設計も大きく変わります。
企業・派遣会社にとっての成果
この変化は、働く方本人だけのメリットではありません。
- 働き控えが減る
- 安定して働ける人が増える
- 定着率が上がる
- 長期的に活躍できる人材が増える
年収の壁セミナーは、
人材の活躍を妨げていた“見えないブレーキ”を外す取り組みだと感じています。
結論:年収の壁は「超えてはいけない壁」ではない
年収の壁は、無理に超えるものでも、避け続けるものでもありません。
正しく知ったうえで、自分で選べることが何より大切です。
セミナーの成果は、
「働く時間が増えた」だけではありません。
- 収入が増えた
- 将来の年金が増えた
- 貯金が増えた
- 不安が減った
その積み重ねが、働く人の人生の安心につながっています。
よくある質問(Q&A)
- 社会保険に入ると、必ず手取りは減りますか?
-
手取り率は下がるケースが多いですが、手取り額そのものは増えることも多くあります。
年収が上がれば、保険料を差し引いても手元に残る金額が増えるケースは珍しくありません。 - 年収の壁は超えない方が安全では?
-
一概には言えません。
短期的な手取りだけを見ると超えない方が良い場合もありますが、社会保険の保障や将来の年金まで含めて考えると、超えた方が安心・有利になる方も多いのが実情です。
配偶者の扶養に入っている場合は、配偶者の年収によって世帯手取り額も異なります。 - 将来の年金は本当に増えるのですか?
-
はい。 厚生年金に加入すると、国民年金のみの場合よりも将来受け取れる年金額は増えます。数か月や一年単位でも加算され、長く加入するほど、その差は大きくなります。
- 扶養から外れるのが不安です。
-
不安に感じるのは自然なことです。 ただし、扶養を外れる代わりに、病気やケガ、老後への保障を自分で持つことになります。保障内容を知った上で判断することが大切です。
- 制度が毎年変わる中で、今の情報はすぐ古くなりませんか?
-
制度は変わりますが、「考え方」は変わりません。
年収の壁に関する制度は、確かに改正が続いています。しかしセミナーでは、
・今の制度の整理
・制度が変わったときに、どこを確認すればよいか
・「手取り・保障・将来」をどう比較して判断するか
といった、制度が変わっても使える判断軸をお伝えしています。
そのため、制度改正があっても、慌てず自分で選択できるようになります。
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